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ブルックナー 交響曲第7番(シューリヒト) [クラシック音楽]

ブルックナー 交響曲第7番
     ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団
     カール・シューリヒト:指揮
     1964年9月

宇野功芳氏のおかげかどうか、一部マニアの愛聴盤かと思いきや
7番の代表盤の如く扱われている当盤。
かく言う私もこの演奏が大好きなわけですが、
このCD、お世辞にも録音が良いとは言えず、
ブルックナー的な広がりに若干欠けスマートにまとまっていて、
しかもオケにあまり魅力がないどころか、はっきり言って巧くない。
7番に限っても他にシューリヒトが振った北ドイツ放送SO,
シュトゥットガルト放送SO盤の方がオケの魅力で言えば断然上。
それでは何故このハーグ盤がいまだに人気なのか??

個人的にはあまりにも曲にどっぷり浸かってロマンティックに過ぎる演奏
(カラヤンなんかが代表選手??)が多い中、甘美に過ぎず清澄感の方を
大事に扱っていること、スケルツォが全く重々しくなく推進力が素晴らしいこと、
曲全体を通してどうも軽過ぎるフィナーレを巧くまとめ上げている点で
素晴らしいと思っているわけですが、
世評を頼りにこの演奏に辿り着いて実際に聴いてみた人の感想は
どうなんでしょうかね?
我ながらこの盤をいまだに推すのは不思議なような感じもしますが、
それだけブルックナーの7番は扱いが難しいということ??

ブルックナー:交響曲第7番

ブルックナー:交響曲第7番

  • アーティスト: ブルックナー,シューリヒト(カール),ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1990/08/21
  • メディア: CD


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k

この盤を初めてレコードで聞いた時下手ウマと感じましたが何回か聞き込むにつれマイベストになりました。この曲のどこに焦点を当てるかによって、評価が分かれるのではないでしょうか?もともと旋律がきれいな曲なのであるていどの力量を持ったオケならばそれなりに聞かせます。しかしこの曲はムードミュージックではないのである程度感情移入をしない方がよいのではと重います
by k (2011-02-08 06:53) 

haru

ヘタウマと言うか、技術的には素人の耳にもはっきり下手ですね(笑)。
このオケからこの透明感ある響きを引き出すシューリヒトはただ者ではないと。
セッション録音におけるシューリヒトはやはりどこか神がかっていますね。
ムード音楽、映画音楽っぽく鳴らして”それっぽい”音楽にする演奏も
数多くある中、この”異色な”清澄で切れ味鋭い演奏は非力なオケを超えて
迫ってくるものがあると思います。
by haru (2011-02-11 05:15) 

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