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ブラームスって・・・・・ [クラシック音楽]

秋も深まり、晩秋のクラシック音楽と言えばやっぱり自分的にはブラームス。
ブラームス”おじさん”ほどおじさん心をくすぐる音楽を書いた音楽家はいません。

そう言えばブラームスってとかくベートーヴェンと比べられることが多くて
気の毒と言うかなんというか。
第1交響曲をベートーヴェンの「第九」に続く「第十」と評するのはまだしも
第2交響曲を「ブラームスの田園」とか第3交響曲を「ブラームスの英雄」とかって・・・・・。

第2交響曲第1楽章冒頭の「ニ-嬰ハ-ニ」のこの楽章の基本モチーフや
憂いに満ちた第2主題のどこが田園??
田園というよりは4番に通じる自分が大好きなブラームスの
「オヤジの哀愁」に近いと思うんだけど。

第3交響曲の英雄はもっと酷い。
1楽章冒頭の華々しさがそう連想させるのかもしれないけど、
全4楽章弱音で終結する特異なこの曲のどこが英雄的??
もしこの曲を英雄と称するのであればそれは英雄の終焉、英雄の末路??

強烈にベートーヴェンを意識して長い年月をかけて完成させた第1交響曲の
エピソードによってブラームスをベートーヴェンの後継者というのは
如何にも乱暴なこじつけでブラームスが気の毒すぎ。
元々の芸風が全く違うし。

それにしてもいいなあ、ブラームスの曲から感じるオヤジの哀愁。
交響曲ならば2、4番、ピアノ協奏曲の2番。
室内曲、器楽曲はあまり聴かないけど手持ちの中では
4つのバラード、7つの幻想曲、雨の歌やらクラリネット五重奏曲にピアノ五重奏曲、
どれもこれも"らしい"曲ばかり。
4つのバラードなんて20歳の時の作曲、こんな青春真っ只中な頃から既にこんなに孤独で
哀愁漂う曲を書くなんてやっぱりブラームスは根っからのオヤジの味方。
いいなぁ、ブラームス、この歳になって共感することが多くなった今日この頃。
ブラームスのベートーヴェン的な曲ではない曲が最近大好き。
秋が深まるこの季節にぴったりな曲の数々。(^^








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